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分福ベイクは、自然豊かな山形県庄内地方で製造しています。 地域の食材を、おいしく健康的に、そして永く持続可能な形で作る焼き菓子にして、"お福分け"のような気持ちでお届けしたいと考えています。 そして、作っているのは実は小さな燃料店だったりします。
商品開発のきっかけは山積みの規格外大根
商品を作るきっかけになったのは、農場で目にした、山のように積まれた規格外の大根。 そして、それをやむなく廃棄する農家さんの姿でした。 山形県は食料自給率140%(全国3位)の、とても農業の盛んな地域です。(食料自給率はカロリーベース、令和元年度の調査より) 収穫量に比例して、生産現場で発生する廃棄食材も多く、その中には統計的数値にあがらない"隠れフードロス"とも言われるものもあります。 地域の恵みともいえる作物・食材の中にも、まだ有効に利用されていない部分があり、それをアップサイクルして多くの方に届けたいという思いから商品づくりを始めました。
棄てられるものを生かす難しさ
形状不良、破損や傷もの、変色、育ちすぎや発育不良など、一口に規格外作物と言っても、その原因は様々あります。 廃棄される作物は、品質に大きくばらつきがあり、もちろんそれを原材料として使えば最終製品の品質にも大きなばらつきが出ました。 素材の味を活かすことを目指せば、結局使う原材料を選別せざるを得ないのです。 そこで、素材の"味"よりも"機能"を活かすことに重点を置き、数多くの試作を繰り返した結果、品質のばらつきを抑え、他にはない味わいのクッキーを作ることができました。
地域の生産者さんたちの想いを受けて
規格外大根を使ったクッキーの試作を進める一方、地域には他にも魅力的な食材が豊富にあり、生産現場で棄てられる食材も多くの種類があることを知りました。 生産者さんに原材料の提供などご協力いただき、様々な食材を使った商品を完成させることができました。 生産現場で廃棄されている食材をReform(リフォルム)した、やわらか食感のクッキーは「分福ベイクR」 地域で生産されているLocal(ローカル)な素材で特徴づけした、シンプルな味わいのクッキーは「分福ベイクL」 それぞれ違うアプローチでおいしさを追求し、地域の恵みを詰め込んだ2つの商品グループをご用意しています。
大きめドロップクッキーに込めたこだわり
分福ベイクのクッキーは、個包装のプラスチック量をなるべく減らすため、一般的なドロップクッキーよりも大きめです。 仮に一口サイズで同量のクッキー作った場合、個包装フィルムを40%多く使います。ちょっとした心遣いでさえ、いくらかの環境負荷のもとに成り立っていたりするのです。 その分おいしさの面で、大きめのサイズを活かした食べ応えある食感や、風味の出方にこだわった味づくりを目指しました。 自社製造工程内では食品添加物を使用せず、原材料も可能な限り食品添加物を使用していないものを選びました。 また、食物繊維の豊富な原材料を選択し、素材由来の繊維質を活かしたクッキーに仕上げています。